1 子供のころの妄想
私は子供のころに、折込チラシに入っている不動産のチラシをみることが大好きでした。家の間取りをみてその家で暮らす妄想をして、楽しんでいました。どこにどのような家具を置くかということを考えているだけでとても幸せな気分になれたからです。私が住んでいたところをは狭い団地でした。その狭い団地では、私の妄想も現実もいっこうに広がりを見せませんでした。
2 現実になった選択肢
いつしか私も大人になり、どのような家に住むのかということを選択できるようになりました。子供のころ好きだった不動産のチラシをみて、その家に住むという選択肢をとることもできました。しかし、どうせ家を買うなら、すべてを自分の思うような形にしたいという欲望もわいてきました。夢が子供のころから広がりを見せ始めたのです。
3 夢の住宅
そして私は注文住宅を建てることにしたのです。どのような家にするのかということを、最初から自分で考えるということは、子供の妄想とは違い大変なものでした。利便性、予算、家族の意見などを調整するという作業がどうしても必要になるからです。
しかし、私はなんとか自分の思いを形にすることができました。子供のころの妄想は現実になるどころか、あのころの妄想をはるかに超える素晴らしい注文住宅になりました。