1.急に家を建てることに

 我が家は転勤族なので、私も主人も家を建てるつもりはなく、とりあえず主人が仕事を引退してから考えるつもりでいました。ところが、主人が知り合いの銀行員と意気投合してしまい、なぜか家を建てることに…。それも、縁もゆかりもない土地にです。最初は反対もしましたが、何軒かモデルハウスをまわるうちに、私も子どもたちもその気になってきました。

2.アジアンテイストとキャットウォーク

 そこでとりあえず家を見に行ったのは、借りているアパートからほど近くの住宅公園。有名ハウスメーカーのモデルハウスが一つの町並みのように並んでいる場所です。

 最初に入ったのが、アジアンテイストな木のお家。内装はダークブラウンで揃えられ、リビングは吹き抜けの天井。吹き抜けの周りにはキャットウォーク。一目で気に入ってしまいました。主人はそのメーカーで建てることを即決。しかもモデルハウスを建てた設計士さんと同じ方にお願いすることになりました。

3.夢と現実

 打ち合わせをしていくにつれ、費用が膨大なことに気づかされました。まずは、作りたいように予定を立てますが、ものすごい金額になってしまい、そこからいらないと思われるものを削っていくという形でした。夢はどんどん削られていき、子ども部屋を作るためにキャットウォークも無くなり、吹き抜けは階段だけとなりました。

 家は3度めに建てたうちに一番満足するとのことでしたが、なかなかモデルハウスのようにはできない現実がありました。